こんにちは、らむねです。
頼れる実家が近くにあるのはありがたいことです。子どもを預かってほしい時、夫婦喧嘩して家を飛び出てしまった時など、実家は頼れる場所として大きな存在だと思います。
しかし、あまりにも実家に頼りすぎている場合、パートナーがそれを良しとしないこともありますよね。
今回は実家を頼りながら生活している夫婦のお話です。
実家に頻繁に帰っているはずの妻……本当はどこにいた?
渡邊陽さん(36歳)と柚葉さん(33歳)は結婚5年目、5歳になる子どもと3人家族です。
陽さん家族は、陽さんの実家の近くにマンションを借りて住んでいますが、柚葉さんの実家も車で30分程度の隣県のため、柚葉さんは自分の実家に子どもを連れて頻繁に遊びに行っていました。
陽さんの仕事はフリーランスのイベント運営。会社員とは違って保障もなく、イベントが多い夜や土日の出勤は当たり前でした。公務員で「保障と安心」を第一に考えている柚葉さんの両親は、安定性のない陽さんとの結婚には大反対をしていました。
初めて結婚したいと挨拶に行ったときには、
「安定した正社員にならないと結婚はさせない」
とバッサリ切られ、すぐに家から帰されてしまいました。
しかし時間をかけて柚葉さんの両親を説得している最中に柚葉さんの妊娠が分かり、それを理由に半ば強引に陽さんと柚葉さんは入籍。
当初柚葉さんの両親は「無計画に子どもを作った」と、怒り心頭の様子でしたが実際に孫が生まれると、態度は一変、「孫かわいい」と溺愛するようになったのです。
居心地の悪い妻の実家
陽さんは柚葉さんの両親との間にいつも見えない壁を感じていました。
柚葉さんの実家は、陽さんを表面的には「歓迎」しているように見えていましたが、どこか居心地が悪く、柚葉さんのいないところで
「いつまでそんな仕事を続けるの。これから子どもにどれだけお金がかかるか分かっているの?」
「先週も仕事で家を空けてたそうね。まだ子どもが小さいのにかわいそう」
など、チクチクと小言を言われることに陽さんはストレスを感じていました。
しかし、それを柚葉さんに言うのも違うと思い、陽さんは(俺が行かなければいいだけ)と、ここ数年柚葉さんの実家にはお正月などのイベント時に顔をだす程度しか行かなくなっていました。
柚葉さんは陽さんの両親と折り合いが悪いわけではありませんでしたが、昼間でも車を30分走らせれば行ける自分の実家へ行くほうが楽だからと、
陽さんが仕事でいない夜や休日以外にも、頻繁に実家へ帰ってごはんをごちそうになったり、一緒にお出かけをしたりしているようでした。
そして、ここ最近はその頻度が増加……今までは陽さんが帰宅する時間までには家に戻っていた柚葉さんでしたが、陽さんが家にいても「今日ご飯食べて帰るね」と実家でゆっくり過ごしてから帰ってきたり、陽さんが仕事のない休日にも実家に連泊したりするようになったのです。
妻が実家に帰りすぎることに不信感を抱く
そしてそれに対して陽さんが何か言うと
「は?自分は仕事で夜も休みもいないくせに、私と子どもの予定が自分の思い通りになると思わないで」
と、イライラとヒステリックに答えるように。陽さんは徐々に何も言わなくなっていました。
しかし、ある休日久しぶりに夫婦でショッピングモールへ行ったときのこと、いつも柚葉さんが乗っている車に違和感を感じました。助手席の倒し方やダッシュボードに入っている見たことのないサングラス、夫婦が使っていない機種のスマホの充電器……。しかしそれを柚葉さんに聞いても「それ、私が使っているんだよ」「充電器はじいじがたまに乗るから」と言われ、それ以上はなにも聞けない状況でした。
陽さんは、モヤモヤと心に引っかかるものを感じながら過ごし、その日の夜柚葉さんに
「もしかして、男がいるの?」と、聞いてみることにしました。
しかし、それを聞いた柚葉さんは激情して怒り、
「自分が浮気してるから、そんなこと言うんじゃない?最低!」
と言ってリビングから出て行ってしまい、ハッキリさせることは出来ませんでした。
それからしばらくの間、モヤモヤとした日を過ごしていましたが、ある日友人から
「この前映画館でお前の嫁が男と一緒にいるのを見た」
と言われました。
その日は確か実家に泊っていた日……陽さんの中で実家へ行くと言って浮気相手と会っているという認めたくない疑惑が、はっきりと確信に変わっていきました。
そして動きはじめた夫
そして陽さんが休みにも関わらず柚葉さんが「実家に泊る」と言ってきた日の夜、陽さんは思い切って柚葉さんの実家を見に行くことに。
すると駐車場に柚葉さんの車はありませんでした。実家には電気がつき、人がいる様子だったので、家族で出かけているとは考えられず……。
陽さんは、浮気を確信しましたが、証拠がないまま追求してもうまく言い逃れされてしまうと考えました。もしかしたら実家の両親も柚葉さんの味方をするかもと思い、探偵に浮気調査を依頼して、しっかりと証拠を掴むことを決意したのでした。
調査の結果、柚葉さんは実家へ子ども預けてから、自分の車で浮気相手を迎えに行ってデートをして、最終的にはホテルにまで行っていたことが分かりました。
陽さんは、その報告書をもって柚葉さんが「いるはずの」実家へ行くと言っていました。そして柚葉さんを呼び、離婚と慰謝料請求の話し合いを両親の前ですると言っていました。
「まじめな両親」は、まさか自分の娘が子どもを預けて
「不倫をしていた」
なんて思ってもいなかったでしょう。柚葉さんは両親の信頼も裏切り、子どもから父親までも奪うことになりました。
実家をうまく利用して不倫をした代償をしっかりと払ってほしいですね。
(2019.10.28)